DVD アミューズソフトエンタテインメント 2002/09/27 ¥3,129
ジャン・リュック・ゴダール監督の長編デビュー作にして映画史上に輝く革命的傑作。警官殺しの小悪党(ジャン・ポール・ベルモンド)が、パリにやってきた米国娘(ジーン・セバーグ)に惚れるが裏切られ、路上で警察に射殺される。要約すればこれだけの話を、イタリアン・ネオレアリズモにならって撮影所ではなく、部屋や街路で昼夜かまわずルポルタージュのごとく、手持ちカメラで2人の軌跡を活写。その即興的演出、ジャンプ・カット中心の編集は追随者を次々と生んだ。
実話系週刊紙から原案を提供したのはフランソワ・トリュフォー、監修に名を連ねたのはクロード・シャブロル。批評家仲間で、先に監督進出していた彼らの友情のもと、ゴダールはB級犯罪映画へのオマージュをこめて製作。ヌーヴェルヴァーグの永遠のシンボルといえる1本。
はい、勝手にします(笑)。うーん、ゴダールの良さがわからない。ちまり、ゴダールの映画がわからない。むしろこういった映画を作るゴダール自身に大変な興味を持ってしまう。作家主義を追及するあまりに、観客が置いてけぼり、って感じで。過去の映画手法を否定し映画の可能性を探っていくのいいけれど、もう少し、漸進的な改革でもよかったんじゃないかなっていったところで、この作品を含むヌーベルバーグが映画史に残した功績はまごうかたないことであってやっぱりすごいんだけれども。でもあくまで僕はその編集スタイルに、視覚的な苦痛以外には何も見出せなかったんだよね。そういったことをする背後に、必然性を感じないんの。殻を破ってやれって意気込みは感じるけれど。こういった作品は、監督の自意識に、ついていけるかどうかで評価は正反対のものになると思う。作家のリリシズムも、行き過ぎると、自慰行為にみえてくるんだよねえ。って、押井を好きな僕が言えることではないかも。

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