DVD ジェネオン エンタテインメント 2001/09/21 ¥4,935
名匠アッバス・キアロスタミ監督が自殺をテーマに生きることの意義を問い掛ける、カンヌ映画祭のパルムドール受賞作品。ある男が自殺をほのめかす内容を口にするが誰も耳を貸さなかった。唯一それを聞き入れた老人は、彼に人生の素晴らしさを語り出す。
主人公の男の心の中がたとえ、イランのこの荒涼とした風景のようであっても、そのような大地にも朝日は昇り、桜桃の木は実をつけるのだ。明日もまた、朝日を感じ、桜桃の実を味わいたい。そう思う心がまだどこかにあるのなら、それは絶望ではない。
限りないヒューマニズム。映画の至宝だ。
この作品は、乾いた大地に染み込んでいく水のように、僕の心にじわじわと染み込み、柔らかな余韻と、感動をもたらしてくれた。監督に敬意を表したい。

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