DVD ビクターエンタテインメント 2000/07/26 ¥4,935
不治の病で余命いくばくもない詩人が、過去へとさかのぼる不思議な旅に出る姿を情感あふれるタッチで描く。監督は『ユリシーズの瞳』の鬼才テオ・アンゲロプロス
以前サントラでも紹介したこの作品。僕にとってとても大切な映画。三回しか見ていないけど、一回目は音楽だけが耳に残り、二回目で理解でき、三回目でようやく吟味できた。そしてその感動はすばらしかった。
映画とは、音楽と映像とシナリオとの調和で見せる総合芸術だ。この作品で、音楽が果たしている役割は非常に大きい。だが、その難解に思えるストーリーも、主人公と共鳴できたときすんなりと溶け込んでくる。この作品は映像を通して、動きを見るものではなく、心を見るものであって、その心とは、主に、主人公の孤独と悔恨の念だろう。
死に向かう作家の孤独は、妻の死後、自分がどれほど愛されていたかを知るに至り、極まれる。

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