VHS 大映 1995/10/13 ¥3,873
’53年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した溝口健二の傑作が低価格で再登場。戦乱に明け暮れる近江と京を舞台に、男女の愛憎を、幽玄かつ鮮やかに描き出す。アメリカでは、黒澤だけれど、ヨーロッパではむしろ溝口のほうが評価が高かったりする。それはまあ、ヌーヴェルバーグの主にカイエ派の人たちの功績なんだと思うけど、ゴダールに言わせると、この雨月物語なんて、人間の普遍性を何気なく描いてるのがすごいすごいっていってた。溝口が死んだときも追悼記事かいてるし、ほんでもって、僕も小津と黒澤と溝口、誰がすきって聞かれたら、絶対溝口なわけであって、てゆーか、邦画監督の中で誰が一番好きかって聞かれたとしても、溝口なわけであって、彼の映画を見ると、その突き放し方が尋常じゃなくて、ああ、ひどいなあ、厳しいなあって思いながらも、かなわないなあってひれ伏してしまうわけであって、でも、この雨月物語は、溝口作品の中では、それほど、って、あくまで僕はの話なんだけど。でもやっぱり、溝口監督、あなたは神です。
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