ISBN:4102063013 文庫 野崎 孝 新潮社 1989/05 ¥460
豪奢な邸宅に住み、絢爛たる栄華に生きる謎の男ギャツビーの胸の中には、一途に愛情を捧げ、そして失った恋人デイズィを取りもどそうとする異常な執念が育まれていた・・・・。第一次大戦後のニューヨーク郊外を舞台に、狂おしいまでにひたむきな情熱に駆られた男の悲劇的な生涯を描いて、滅びゆくものの美しさと、青春の光と影がただよう憂愁の世界をはなやかに謳いあげる。
ギャツビーつけて〜カッコつけて〜♪って宣伝が前にあったなあ。
フィッツジェラルドの放蕩生活は日本で分類すれば無頼派になるのかしらん。そんな彼自身の投影としてのギャツビーと、もう一人の自分、冷静にそんな自分を見詰める存在としてのニック。軽蔑しつつも信頼の情を寄せてしまうニックの思いは、フィッツジェラルド自身の思い。てか、彼は自分のそういった二面性に気づいてるからこそ、この小説が作られたわけだし。これは、彼の内面を描いた小説なのだと思いまふ。。。

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