読書 『職業としての政治』
2004年5月13日 読書
ISBN:4003420977 文庫 脇 圭平 岩波書店 1984/01 ¥420
でも、細部まではともかくも、その本の核心的な部分はなんとなくつかめてるような実感もないわけではなく、例えば、この本にしても政治学を勉強する上では、テキストで、そのエッセンスだけをなんの脈絡もなく暗記するのよりは、ウェーバーの主張を記憶に定着させるということにおいて、よっぽど効率がいいと思うし、正道だと思うわけ。
だから、今度は、J.S.ミルなんかに挑戦するということになる。
あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である。政治は政治であって倫理ではない。そうである以上、この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的要求をつきつけずにはいない。では政治に身を投ずる者のそなうべき資格と覚悟とは何か。ヴェーバー(1864‐1920)のこの痛烈な問題提起は、時代をこえて今なおあまりに生々しく深刻である。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を、中途で挫折してしまった僕が、再度ウェーバーに挑戦すべく選んだこの本を読みながら思ったことは、僕にはまだこれを理解できるほどの咀嚼力を備えていないという無力の確固とした実感なのであって、その意味においてこの書に目を通したことの意味はあるといえばあるのだろうけど、僕もはどうやら自分の身の丈に合わないことをしてしまう癖があるのか知らないけど、普通そこまで行くのにある段階を経るべきところを経ないで一気に高みを味わってみたいという無謀な克己心というべき野心があって、最近自分にあえて、そういった本ばかりを課してみているわけなのだけど、この心理の一部に本を読み出したのが周りよりも遅かったという焦りが包含されていることは確かなのであって、でも、やっぱり、〜がわかる本、みたいなのを読むよりは、その人物の書いた原書を何回も読んでいったほうが得るものはあるんじゃないかといった おぼろげながら一番自分の中で信を置いている仮説を実行しているとも言えるわけなのであって、その答えがわかるのはきっと何年もあとになってからなんだろうなあということで、つまるところ、この本ももっかい読めってことなんだろうね。
でも、細部まではともかくも、その本の核心的な部分はなんとなくつかめてるような実感もないわけではなく、例えば、この本にしても政治学を勉強する上では、テキストで、そのエッセンスだけをなんの脈絡もなく暗記するのよりは、ウェーバーの主張を記憶に定着させるということにおいて、よっぽど効率がいいと思うし、正道だと思うわけ。
だから、今度は、J.S.ミルなんかに挑戦するということになる。
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