僕は小さい頃、ビックリマンシールを集めてた。
沢山沢山集めてた。
小遣いを全部つぎ込んで、そして、机にぺたぺた張った。
でも、それは、本当に好きなものではなかった。
僕は友達の話しに合わせ、そして、友達に対向し、自慢するために集めてたのだ。
ブームは去った。
僕に残ったのはもはや、無用の大量のシールと、もはや自分の感性では恥ずかしく感じる机に張りまくったシール。
僕はそのシールを一枚一枚はがしていった。
僕の机は、無残な姿だった。
その時、僕は、本当に自分の好きなことを探していこうと思った。人に自慢したり、対向したりするためではなく、本当に好きなものを追い求めていこうと。
周りの流行りにばかり目をむけ、そのことに費やした時間は、買ったものは、流行りがすぎるとただの虚無になる。
だけど、本当に自分が好きなことに費やした時間、そして集めたものは、いつまでたっても自分の中で色あせない宝物となる。
だから僕は、人に天邪鬼と呼ばれようと、自分の本当に好きなものを追求していった。
だから、僕は、時代に境をつけない。
だって、自分の好きなことが、最近の事物にあるとは限らないから。
もし、僕が昔のものというだけで、目を向けなかったとしたら、自分の偏見によって、自分の本当に熱中できるものがあることを見逃しているかもしれない。自分が生涯の生きがいを探す選択の幅を自ら狭めているかもしれない。
だから、僕は、自分の知らないことをどんどん知っていきたい。古いもの。例えば僕の祖母が聞いていた歌を僕は聞いてみたい。昔の無声映画を見てみたい。僕の感性に、消しがたい感動が、宝がそこに隠されているかもしれないから。
実際に、僕は白黒映画に、人生観を変えてくれる沢山の作品を見出した。古典の書物の中に、僕の考えを変えてくれる沢山の箴言があった。
大昔の歌から、僕の感情を揺さぶる沢山の旋律と歌詞に出会った。
もちろん最近のものにも沢山そういったものに出会えた。
良いものは、昔も今も関係ないのだ。

その時代の流行の中だけでなく、視野を広げて、他の時代にも他の文化にも、他のジャンルにも目を向けてみる。
時代性ではなく、自分の感性でものごとを見ていく。

そうすることで、人生はさらに豊かになっていくと僕は信じている。

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