ISBN:4871187918 文庫 手塚 治虫 角川書店 2004/03/14 ¥7,815

ご存知、手塚治虫のライフワーク。
そして、未完のシリーズ。
そのスケールは手塚以外で再現しうる漫画家がいるだろうか?
手塚は自分はヒューマニストではないっていってたけど、僕はやっぱり手塚の作品にはヒューマニズムがあふれていると思う。ただ、空理空論を振りかざす盲目的なヒューマニズムではなく、しっかりと地に脚をつけた、現実を踏まえた上での人間のありようを、そして、究極的には理想を描いた、そういったヒューマニズムだったんだと思う。だから、人間の業、卑近な、そして、残忍な部分もしっかりと描いた。そういったどろどろとした部分を持つ人間が、それでも生きていくために目指すべき道は。
手塚は、自分の最大の武器はメロドラマがかけるところだといっていた。彼がいうメロドラマとは、そういった人間を偽らずに描けるということを意味していたのではないだろうか。
ということで、僕は、おそらくは多大な影響を、彼の作品から与えられている訳なのである。
この火の鳥、最終的にどのように完結するのか、もう知ることができないのが残念でならない。でもしかし、知ることができないからこそ、各々がその完結への憧憬を募らせ、そして、想像し、この作品を更なる偉大な存在へとなさしめてるんだろうなあ。

今日これを書いたのは、今日から始まるNHKのアニメ「火の鳥」を、爆睡してて見逃したからなのだ。ああああ゜(゜´Д`゜)゜。

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