DVD パイオニアLDC 2001/04/25 ¥5,800
アニメ界を代表する鬼才・押井守が放つSFハード・メルヘンOVA。水没した伝説の都市を舞台に、たまごを抱き続ける少女と巨大な銃を抱えて旅をする少年の交流を描く。
押井守の最高傑作とも称されるこの作品。感想はというと・・・難解すぎる^^;

80年代に、こういった作品を作ったこと、それ自体一つの冒険であり、事件だったんだろうなあ。ほんと、よく企画が通ったよな^^;
押井はこの作品の跡、しばらく干されることになるが(当然といえば当然)、それでもなぜこれが押井の最高傑作と呼ばれるのか?
彼はいう。
「私の作品を人間の体に例えると、一番自分が興味を持つ部分は骸骨の部分だ。しかし、骸骨をそのまま観客に見せようとすると、観客は骸骨なんて見せられたくないものだから、まったく作品にはついてこない。でも、その骸骨に筋肉や皮をつけてやると、全体的に人様にも見せられる代物になってくる。そうすることによって私が表現したいことを受け入れるという態勢を観客が作ってくれるのだ。私の作品を見て、骸骨の部分だけを見る観客もいれば、皮だけみる人もいる。更に、皮と骸骨両方見てくれる人だっている。これが映画の醍醐味で、解釈のレベルがいくつもあるということなのだ」
この作品は、押井が唯一、筋肉や皮をつけることなく、骸骨をそのまま見せた作品なのである。
押井の本質を探りたいなら、この作品を見るにしくはない。
ゆえに、最高傑作といわれるのだろう。
そして、その骸骨もまた、様様な解釈がありうるのだということも、附言しておく。 

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