ISBN:4003360117 文庫 久保 勉 岩波書店 ¥400
自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」、不正な死刑の宣告を受けた後、国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと、脱獄を勧める老友クリトンとの対話よりなる「クリトン」。ともにプラトン(前427‐347年)初期の作であるが、芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている。
人間は、大昔から、考えていることなんて対して変わっていないのね。昔の人間を誉むべきか、今の人間を嘆くべきか。知行合一をなし得るものは、皆ソクラテスになり得るのじゃ。よって真の哲人たらんとすれば毒杯を飲むことになっても恥辱は蒙るなかれ。ああっ、善悪道徳強迫の鏡たるソクラテスよ。こんなん読むと、また僕はモラルは強化され、自分を締め付けることになるんだよ。だがしかし、やめられん。カウンセラーよ、ソクラテスを論破することができるかえ?できなければ、僕を治すことは難しいぞよ。 

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