ISBN:4003400313 文庫 河島 英昭 岩波書店 ¥760
やっぱり僕は政治化にはなれないなあ。君主制と現在の日本を比べてもしょうがないのかもしれないけど、為政者はやっぱり多かれ少なかれ狐の狡猾さとライオンの獰猛さを持ってなきゃならんと思うわけね、つまり、全体にとっての善を成しえるためには瑣末な偽善は必要であると。現在でもこれは当てはまるよね。為政者は誠実で正直な善である必要はないが、そう見せかけることは必要である。
ここまでメディアが発展し、大衆化が進んだ現在、それが困難なことは昨今のニュースを見ても明らか。政治家にとっては、ある意味かわいそうな時代になったよね。まあ、だからといってその行為を黙認はできないんだから、更なる狡猾さを身につけていくんだろうなあ、政治家は。
だから、僕にはむりだあ。
ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリは外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて、君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いた。人間と組織に切りこむその犀利な観察と分析は今日なお恐るべき有効性を保っている。カゼッラ版を基に諸本を参照し、厳しい原典批判をへた画期的な新訳。いやあ、その半分が注釈だったもんで、案外に早く読み終わってしまった。
やっぱり僕は政治化にはなれないなあ。君主制と現在の日本を比べてもしょうがないのかもしれないけど、為政者はやっぱり多かれ少なかれ狐の狡猾さとライオンの獰猛さを持ってなきゃならんと思うわけね、つまり、全体にとっての善を成しえるためには瑣末な偽善は必要であると。現在でもこれは当てはまるよね。為政者は誠実で正直な善である必要はないが、そう見せかけることは必要である。
ここまでメディアが発展し、大衆化が進んだ現在、それが困難なことは昨今のニュースを見ても明らか。政治家にとっては、ある意味かわいそうな時代になったよね。まあ、だからといってその行為を黙認はできないんだから、更なる狡猾さを身につけていくんだろうなあ、政治家は。
だから、僕にはむりだあ。
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