映画 『カラマリ・ユニオン』
2004年2月16日 映画〔洋画〕
DVD 紀伊國屋書店 2002/12/21 ¥4,800
この作品もよくわからんけどカウリスマキがジャームッシュとなんで仲がいいかはなんとなくわかる(笑)。
アキ・カウリスマキの長編第2作。独特のユーモア、素朴な残酷さと毒が前面に出たロッキンな爽快作だ。なんかナウいね(笑)。懐かしい新しさって感じ(?)。
「ここではないどこかへの脱出」とは、幾多もの映画で描かれてきた永遠のテーマ。この壮大かつ普遍的なテーマを、隣町への脱出というバカバカしいような設定に託したロードムービーである。カラマリ・ユニオン(イカ墨同盟)のメンバーである15人の“フランク”が、街の反対側にある理想の街エイラへと脱出を試みる。15人すべての男の名が“フランク”であったり、地下鉄を強奪して深夜の街を移動したりと、登場人物たちの行動は謎だらけ。観客を置き去りにしたまま物語が進んでいく。
町内を駆け回るだけのロードムービーというのがいかにもカウリスマキ的だが、街角でこっけいなまでに必死に生きる彼らの姿はそのまま生きることの象徴になっており、生きることの厳しさと毒気と希望が詰め込まれている。15人の“フランク”には、カウリスマキの第1作『罪と罰』のマルック・トイッカやレニングラード・カウボーイズのメンバーらも出演している。カウリスマキ・ファンには見逃せない1作だ。
この作品もよくわからんけどカウリスマキがジャームッシュとなんで仲がいいかはなんとなくわかる(笑)。
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