映画 『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』
2004年2月14日 映画〔洋画〕
DVD ビデオメーカー 2002/05/24 ¥4,980
カチカチに固めたとんがりリーゼントに、同じように爪先のとがった靴をはき、旧ソ連の軍服でR&Rを唄いまくる怪しの集団、レニングラード・カウボーイズを主役に、ロシアを思わせるツンドラ地帯の故郷を後にした民俗音楽バンドが、ひと山あてようと企むマネージャー(M・ペロンパー)にそそのかされ、アメリカへ渡り、クラブ回りをするが初めはまるでウケない。だが、そのうち本場のロックの洗礼を受け、ユニークなR&Rバンドに変貌。結婚式でのダンス伴奏の依頼を受けて行ったメキシコで、その音楽性との完全な調和を見出す。恐ろしい搾取魔のマネージャーがケッ作(稼ぎは彼がみんなビールに変えて飲んでしまう)。エンディングは何やらしんみりとする、カウリスマキの名を一躍世界に広めたおとぼけロード・ムービー。クケケケケ、最高です。カウリスマキの世界って、どこかほのかなおかしさがあるんだけど、そのおかしさを前面に強調した作品ですね。爆笑しちゃいまた。純粋なコメディーじゃないんですね。カウリスマキにしか出来ないような、まさにカウリスマキ的コメディーなのね。コメディーと呼ぶべきかどうかも迷っちゃいますよ。なんてんですかね、このおかしさって、登場人物やシチュエーションの、異質感なんですね。ここにこれはないだろー、やられた。ッていうような。周りの状況にそぐわないものを中にひとつ設定することによって生まれる異質感。「過去のない男」での電車の日本車両みたいなさ。ウケケケケ。
コメント