♪熊の子みていたかくれんぼー お尻を出した子陳列罪♪

生活習慣を戻すべく徹夜を試みたキタムの野望は自分の精神力のなさゆえ成功にいたらず、苦肉の策で薬を飲むことにしたのであった。

しかしキタムの体は薬への耐性がつき、もはや1錠ではなんともなくなっていたのでキタムは3錠飲むという暴挙に出たのである。

キタムは酩酊にも似たような陶酔感に襲われた。

「い、いかん。物が二重に見えてきた」

キタムはほうほうの体でベッドに倒れこみ。昏睡状態に陥った。

カーテンの隙間から一条の光がキタムの顔を居抜いた。

「ぬぬっ!?これは夢にまで見た朝というやつではないか??」

ばんざーいばんざーい!!

念願かなったり。ついにキタムは生活習慣を戻し、朝に起床するという目標を達成したのである。

キタムは相好を崩しつつベッドから跳ね起きた。

っっと、そのときである!!

くらくら、どて。

キタムはバランスを崩しその肢体を廊下へと打ちつけた。

自分の脚が思うようにうごかない。
これは明らかにまだ薬の副作用が残っている証左だ。頭痛のない心地よさ。ほのかな酩酊感もくすぶり続けている。キタムは冷水で顔をあらった。キタムは朝食をかきこんだ。

しかしすべては徒労だった。新聞を読もうと文字に目をやったとき、キタムは敗北を認めざるをえなかった。文字がどうしてもぼやけてしまうのである。

キタムは朦朧としたあたまでベッドに再び倒れこんだ。2錠にしとくべきだったと薄霧のかかったような意識の中で繰り返しながら。

やがて完全な暗闇が訪れた・・・・・

今僕はこうやって日記を書いている。起きたのは午後6時。今手元にはデパスが2錠ある。

こうやって僕の睡魔との戦いは続いていく。

再びさわやかに太陽が見れる日が訪れるそのときまで・・・。

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