筋肉を鍛えるに当たってまず知っておかなきゃならんことは、ウエイトトレーニングと一言にいっても、いろんな種類があるってこと。

筋肥大にターゲットを絞ったトレーニングもあれば、筋力をつけるとか、持久力をつけるのを目的としたトレーニングもあるんじゃよね。

ボディビルダーがやってるウエイトってのは主に筋肥大を目的としてるわけだけど、スポーツやるならその種目ごとにトレーニングのやり方や種類を考えていかなきゃならないわけですよ。

たとえば野球なら、ピッチャーは持久力に重点をおいて、バッターはそんなに持久力をを要求されないから、ランニングよりもウエイトの方に力を注いだほうがいいという事になるわけさ。テニスなら持久力と瞬発力、ラグビーなら筋力、筋肥大、瞬発力、持久力ってことになるかな。

ただ単に考えも無しにバーベル上げ下げしてるだけじゃ、望んだ筋肉は作れないし、筋肉を発達させる意味においても、非常に効率が悪いんですよ。

詳しいことは省くけど、大まかに分類すれば、低重量で高回数をこなせば持久力がつくし、中重量で中回数で筋肥大、高重量で低回数なら筋力をつけるのに適してる。ほんで瞬発力ってのは筋力にリンクしてるんだけど、まあ、平行してダッシュをやったりしていくことが重要だね。

ただ、回数こなせば持久力がつくんだろ!ってプロレスラーみたく何百回もスクワットやったりするのは甚だ疑問なんですわ。
なんとならば、持久力をつけるのに適するのは、自分が12〜20回くらいの回数で限界に来る重量をつかったトレーニングをやるのが、まあ常識とされていて、個人的な細かい微調整はあるとしても、まあそこらへん近辺になるはずなんです。
だから、何百回も回数をこなせるってことは、まったく無駄とはいわないけど、やっぱトレーニングとしては甚だ効率が悪いですね。

日本ではそういうのが精神の鍛錬としてすりかえられちゃうことがままあるけれど、だからそれは求道的な武術とかなら文句はないわけだけど、試合に勝利することを目的にしたスポーツ競技では、まずもって必要ないですよ。そんな忍耐は。

そもそも、そんなしごきで忍耐がつくのかどうかも疑問なんですよ。
しごきについてこれなかった者は精神力が弱いなんていって脱落してった人たちの中に、ひょっとしたらものすごい才能の持ち主がいたかもしれないのに、あーもったいな。
なんてことが起こりかねませんからね。

こんな風に日本では精神にとにかく負荷をかけて耐えることでなれさせる。それこそが精神修行な訳ですが、アメリカのメンタルトレーニングなんかは、精神にかかるプレッシャーをどのように和らげるか、もしくはプラス方向に持っていくかっていう心理的なところをロジカルに冷静に検証して対処法を見出していくっていうもので、こっちのほうがポジティブじゃないかって思うんですよね。

やっぱこういう違いを見てみると、日本ってのは肉体や精神を非常に観念的に、そしてアメリカは科学的に見ているってのがわかりますね。
そしてどっちの方が結果を残してるのかを”スポーツ”的に判定してみると、やっぱりアメリカに旗が上がっちゃうんでがす。

さて、次回はメジャーリーガーの有名選手のトレーニングをあげていきながら、ウエイトトレーニングのプログラムを検証していきます。

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