思うにですね、日本のスポーツ精神って武士道のそれなんだよね。

耐える美徳ってんですか。体をいじめていじめて、ぼろぼろになるまで酷使してこそ鍛錬だって。
アリとキリギリス神話みたいなもんがありますね。

それで勝てばそりゃ美しいですね。努力は報われたって過去の辛い練習を思い出し涙を流す。確かに美談になるでしょう。日本では。

でもたとえば日本人があれほど感動した「巨人の星」をアメリカ人なんかに見せると顔をしかめられちゃうわけなんですよ。

これは根本的に、アメリカ人はスポーツを楽しむものとして捉えているからなんですわ。プロのスポーツってのは好きの延長線としてあるわけなんだと思うのよ。だからプロの人は自分も効率的に技術が向上し、かつ客を楽しませるために変革をいとわないってのは言い過ぎだけどそこまで保守的じゃないよね。

一方日本はってーと、カリスマ的なものを苦行にもとめるってのか、仏教にも通じるのかもしれんけど、誰も到達できないほどの苦行に耐えた人こそ悟りを開くっていうような信仰が根強くて、スポーツにも無意識にそのような信仰を持ちこんでるんじゃないかな。そしてこの概念って、スポーツってより「道」なんですね。武道・弓道・柔道・しまいにゃ野球道なんてこともいう。日本ではあくまでスポーツは楽しむものだけじゃなくて自己を鍛えるってニュアンスが含まれてくるわけなんですよ。だから、日本はクラブ活動じゃなくて「体育」なんて学校の授業にスポーツを取り込んじゃう。

簡単に言っちゃうとアメリカだけじゃなく多くの外国の場合、プロの技術的向上の道を合理性の中に見出そうとし、日本は非合理性の中に見出そうとしてるってこと。

>保守派の誰か
「なにー!貴様は何をもって日本のやり方が非合理だと決めつめる!鍛錬は伝統という経験則に基づいており、れっきとして合理的じゃ!」

うーん、そこんところは次のかいに詰めていきましょうや。僕、最近薬の副作用で頭がボーっとして文をまとめる気力がないの。
ごめんちゃいね。

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