職場定着促進セミナーのブラッシュアップコースに今回参加させてもらいました。
総勢12名の参加で、病院の事務、ホテル、旅館業、小売業、養蜂場の営業の方達が参加されていました。
講師のヒューマンコミュニケーション代表の白石明子さんは、心理学等の資格も持ち、今回のブラッシュアップセミナーでは主に、今後部下を持つであろう中堅社員の心構え、コミュニケーションのあり方、これまでの仕事評価、課題の明確化についてのコーチングを行いました。
セミナーの詳細について記述します。
︎中堅社員の心構えとは、技術の向上だけにとどまらず、マナーやコミュニケーション能力の向上も必要不可欠です。
人の第一印象というのは10秒以内で決まると言われており、言語と非言語の部分で構成されていますが、その振り分けは、言語7%、声の調子38%、態度55%(メラビアンの法則)とされており、実に非言語の占める割合が9割以上になります。
つまり、それだけ言葉以外の要素が他者に与える印象を左右するわけであり、そこを疎かにしていてはいかに仕事の技術や知識が向上してもチームとしてのコミュニケーションが円滑に機能しないであろうし、信頼を得ることも難しいと言えます。
自分がこういう人間になっていきたいという明確な目標をイメージするとともに、自己の長所、短所を認識し、長所は伸ばし、短所は修正していくという内省を行っていくことが肝要となってきます。
︎会社への在籍期間が長くなれば、当然、部下であれ、後輩であれ、自分よりも後から入社した者が出てきますが、彼らとの関係性の骨子となるのが「信・認・任」の三要素だと言われています。
「信」=信頼関係
上司が部下の可能性を信じて関わる
「認」=認めること
部下が何ができるのか、何ができないのかを知っている
「任」=任せること
部下に何を任せて、何を任せないのか、を判断している
これら三要素のうち、最後の「任」ができていない者が多いそうです。なぜなら、新人にやらせるより、知識も技術もある自分がやったほうが早いからです。しかし、任せなければ部下の成長も向上も望めません。
我々の場合、製造業なので、納期の期限がありますが、どこまでを任せられ、どこからはまだ任せるべきではないのかを的確に判断できなければ納期に支障を来たしかねず、その境目を判断することが非常に重要かつ難しい課題となってきます。
そして、任せるためには、それ以前の「信」と「認」が満たされていなければなりません。
︎では、どのようにしてそれらの要素を培っていけばよいのか。部下との関わり方に関する12のチェックリストを渡されました。
①話しかけられやすい雰囲気を持っているか
②自分と違う意見でも耳を傾けているか
③部下のアイディアを聞くような質問をこなしているか
④部下を信頼しているか
⑤良い働きについては承認したり褒めたりしているか
⑥やる気を引き出させるような話し方をしているか
⑦部下に信頼されているか
⑧部下の得手・不得手を知っているか
⑨部下がどういう時に生き生きしているか知っているか
⑩部下の仕事のやりがいを知っているか
11部下が仕事を通して手に入れたいものを聞いているか
12部下の10年後のビジョンを聞いてるか
このうち最後の3つは特に盲点でした。
実際にセミナーに参加した異業種の方々もこの部分を誰かに聞いたことのあるものは皆無でした。
しかし、この10、11、12の項目を聞いており、知っていれば、その部下なり後輩なりに対する対応の選択も広がりをもち、その者の考えに共鳴するベクトルに向けた、より細分化された具体的な指示も可能になるのではないかと思います。
その者の人間性のみならず、仕事における思考の方向性も把握できておけば、適正なチームワークを形成するに当たっての伝え手と受け取り手のミスコミュニケーションを防ぐ第一歩となり得るはずです。
︎信頼を築く方法の一つとして、これはもともとカウンセリングなどで用いられていますが「傾聴」というものがあります。
部下、後輩からの相談を受けた場合、まずは相手の鏡になり、相手の話に合わせます。これはディベートとは違い、相手の気持ちを汲み取る行為ですので、まずは否定をせずに、相手の話の間に「俺は~」「俺も~」といった形で相手の話を奪ってもいけません。
人の話を聴く、聴くとは、ただ「聞く」、訳ではなく、理解と共感を示そうとする「聴く」行為だと思います。この傾聴を実践することで信頼が築かれるそうです。
そしてそこから始めて伝える、という行為が生まれますが、この伝える、というワークは一方通行なものになってしまわずに、双方向的なものでなければなりません。
そのようなコミュニケートを実践するための伝達力に、仕事上においては論理的であることが不可欠です。
感情的にではなく、論理的な筋道を立てられる力を培っていくことも中堅社員として今後必要となってきます。
︎最後にセミナーに参加した各々が自分がこうなって行きたいというテーマを決め、それをフィルターで「そうなるためには、何をしていかなければならないか?」という8項目を抽出しプレゼンしました。
自分が決めた「将来こうなっていきたい」テーマは【独善的ではなく、視野を広く保てる人物】です。
そこから抽出した8項目は
・経験則から自信を深めたことは自分を助けるが、だからといって自分の判断や知識を絶対だと過信しない
・何事も思い込みで決めつけずに、広く意見を聞いて試してみた上で判断する
・仕事が忙しくなると視野が狭小になりがちなので、そんな時でも自分の部署や状況を客観的に広く見渡せるようになる
・在職期間が長いと無駄な虚栄心、自尊心が知らず育ってくるものなので、それら無駄だと思われるプライドは極力削っていき、自分の弱さや間違いを認める
・部下、後輩からも学べる部分はリスペクトして学ぶ姿勢を持つ
・他者からの相談事は、自分には些細なことであっても相手には重大なことなので相談してきているので、そういった場合、自分の価値観で推し量るのではなく、相手の気持ちを斟酌しようとする
・円滑なコミュニケーションを保とうとすると、一歩間違うと日和見的、八方美人的な態度になりかねない、摩擦を少なく且つ自分の意見を正確に伝達できる折衝力を培う
・部下、後輩を萎縮させてしまっては彼らの本音や意見を引き出しにくい状況にもなりかねず、仕事に対する士気にも関わってくるので、萎縮させることのない信頼関係を得る
としました。
これらの抽出した項目をクリアし、最終的には設定したテーマの人物像へと成長していくことが、自分にとっての課題となります。
《総括》
今回のセミナーは普段接することのない異業種の方々の話も聞けて、また講師の方ももともと建築士であったそうで、当時の経験談等含め、内容も面白く且つ勉強になるものでした。
自分は人見知りでプレゼンが苦手で、これは自分の最大の課題だと思っているのですが、最初は緊張しましたが、緊張も徐々にほぐれ、司会進行、プレゼン、果てはドラマを作り演者をするまでにいたり、それをつつがなくこなせ、なおかつ楽しく感じることができたのは自分でも意外な驚きとともに自信につながりました。
自身の長所短所はおぼろげに認識していた程度ですが、それをこのセミナーで明確化できたことも収穫だったと思います。
総勢12名の参加で、病院の事務、ホテル、旅館業、小売業、養蜂場の営業の方達が参加されていました。
講師のヒューマンコミュニケーション代表の白石明子さんは、心理学等の資格も持ち、今回のブラッシュアップセミナーでは主に、今後部下を持つであろう中堅社員の心構え、コミュニケーションのあり方、これまでの仕事評価、課題の明確化についてのコーチングを行いました。
セミナーの詳細について記述します。
︎中堅社員の心構えとは、技術の向上だけにとどまらず、マナーやコミュニケーション能力の向上も必要不可欠です。
人の第一印象というのは10秒以内で決まると言われており、言語と非言語の部分で構成されていますが、その振り分けは、言語7%、声の調子38%、態度55%(メラビアンの法則)とされており、実に非言語の占める割合が9割以上になります。
つまり、それだけ言葉以外の要素が他者に与える印象を左右するわけであり、そこを疎かにしていてはいかに仕事の技術や知識が向上してもチームとしてのコミュニケーションが円滑に機能しないであろうし、信頼を得ることも難しいと言えます。
自分がこういう人間になっていきたいという明確な目標をイメージするとともに、自己の長所、短所を認識し、長所は伸ばし、短所は修正していくという内省を行っていくことが肝要となってきます。
︎会社への在籍期間が長くなれば、当然、部下であれ、後輩であれ、自分よりも後から入社した者が出てきますが、彼らとの関係性の骨子となるのが「信・認・任」の三要素だと言われています。
「信」=信頼関係
上司が部下の可能性を信じて関わる
「認」=認めること
部下が何ができるのか、何ができないのかを知っている
「任」=任せること
部下に何を任せて、何を任せないのか、を判断している
これら三要素のうち、最後の「任」ができていない者が多いそうです。なぜなら、新人にやらせるより、知識も技術もある自分がやったほうが早いからです。しかし、任せなければ部下の成長も向上も望めません。
我々の場合、製造業なので、納期の期限がありますが、どこまでを任せられ、どこからはまだ任せるべきではないのかを的確に判断できなければ納期に支障を来たしかねず、その境目を判断することが非常に重要かつ難しい課題となってきます。
そして、任せるためには、それ以前の「信」と「認」が満たされていなければなりません。
︎では、どのようにしてそれらの要素を培っていけばよいのか。部下との関わり方に関する12のチェックリストを渡されました。
①話しかけられやすい雰囲気を持っているか
②自分と違う意見でも耳を傾けているか
③部下のアイディアを聞くような質問をこなしているか
④部下を信頼しているか
⑤良い働きについては承認したり褒めたりしているか
⑥やる気を引き出させるような話し方をしているか
⑦部下に信頼されているか
⑧部下の得手・不得手を知っているか
⑨部下がどういう時に生き生きしているか知っているか
⑩部下の仕事のやりがいを知っているか
11部下が仕事を通して手に入れたいものを聞いているか
12部下の10年後のビジョンを聞いてるか
このうち最後の3つは特に盲点でした。
実際にセミナーに参加した異業種の方々もこの部分を誰かに聞いたことのあるものは皆無でした。
しかし、この10、11、12の項目を聞いており、知っていれば、その部下なり後輩なりに対する対応の選択も広がりをもち、その者の考えに共鳴するベクトルに向けた、より細分化された具体的な指示も可能になるのではないかと思います。
その者の人間性のみならず、仕事における思考の方向性も把握できておけば、適正なチームワークを形成するに当たっての伝え手と受け取り手のミスコミュニケーションを防ぐ第一歩となり得るはずです。
︎信頼を築く方法の一つとして、これはもともとカウンセリングなどで用いられていますが「傾聴」というものがあります。
部下、後輩からの相談を受けた場合、まずは相手の鏡になり、相手の話に合わせます。これはディベートとは違い、相手の気持ちを汲み取る行為ですので、まずは否定をせずに、相手の話の間に「俺は~」「俺も~」といった形で相手の話を奪ってもいけません。
人の話を聴く、聴くとは、ただ「聞く」、訳ではなく、理解と共感を示そうとする「聴く」行為だと思います。この傾聴を実践することで信頼が築かれるそうです。
そしてそこから始めて伝える、という行為が生まれますが、この伝える、というワークは一方通行なものになってしまわずに、双方向的なものでなければなりません。
そのようなコミュニケートを実践するための伝達力に、仕事上においては論理的であることが不可欠です。
感情的にではなく、論理的な筋道を立てられる力を培っていくことも中堅社員として今後必要となってきます。
︎最後にセミナーに参加した各々が自分がこうなって行きたいというテーマを決め、それをフィルターで「そうなるためには、何をしていかなければならないか?」という8項目を抽出しプレゼンしました。
自分が決めた「将来こうなっていきたい」テーマは【独善的ではなく、視野を広く保てる人物】です。
そこから抽出した8項目は
・経験則から自信を深めたことは自分を助けるが、だからといって自分の判断や知識を絶対だと過信しない
・何事も思い込みで決めつけずに、広く意見を聞いて試してみた上で判断する
・仕事が忙しくなると視野が狭小になりがちなので、そんな時でも自分の部署や状況を客観的に広く見渡せるようになる
・在職期間が長いと無駄な虚栄心、自尊心が知らず育ってくるものなので、それら無駄だと思われるプライドは極力削っていき、自分の弱さや間違いを認める
・部下、後輩からも学べる部分はリスペクトして学ぶ姿勢を持つ
・他者からの相談事は、自分には些細なことであっても相手には重大なことなので相談してきているので、そういった場合、自分の価値観で推し量るのではなく、相手の気持ちを斟酌しようとする
・円滑なコミュニケーションを保とうとすると、一歩間違うと日和見的、八方美人的な態度になりかねない、摩擦を少なく且つ自分の意見を正確に伝達できる折衝力を培う
・部下、後輩を萎縮させてしまっては彼らの本音や意見を引き出しにくい状況にもなりかねず、仕事に対する士気にも関わってくるので、萎縮させることのない信頼関係を得る
としました。
これらの抽出した項目をクリアし、最終的には設定したテーマの人物像へと成長していくことが、自分にとっての課題となります。
《総括》
今回のセミナーは普段接することのない異業種の方々の話も聞けて、また講師の方ももともと建築士であったそうで、当時の経験談等含め、内容も面白く且つ勉強になるものでした。
自分は人見知りでプレゼンが苦手で、これは自分の最大の課題だと思っているのですが、最初は緊張しましたが、緊張も徐々にほぐれ、司会進行、プレゼン、果てはドラマを作り演者をするまでにいたり、それをつつがなくこなせ、なおかつ楽しく感じることができたのは自分でも意外な驚きとともに自信につながりました。
自身の長所短所はおぼろげに認識していた程度ですが、それをこのセミナーで明確化できたことも収穫だったと思います。
コメント